色は匂へど 散りぬるを
2026/05/09 13:44:29
春の終わりを感じる、今日この頃…

時節のかわり目、ご自愛くださいね。
逢瀬がかないました殿方様方との遊戯後の心地よさに満たされ、昨夜は帰宅後すぐ床につきました。
貴方との逢瀬は、私にとって、夢より素敵な夢の時間。
その“夢”に抱かれながら、また、夢をみる…まさに、夢現です。
逢瀬が叶いました殿方様へ
沢山、優しく愛でてくださり、沢山、我儘に愛でさせていただきましたこと、誠に感謝申し上げます。
時に。
「源氏物語の女人で、あざみさんが好きなのはどの姫君ですか?」
と、昨日お逢いした殿方様からご質問を頂戴致しました。
…“好き”って難しいですよね(笑)。
単純にどの女人に憧れるか…、
単純にどの女人が好みか…、
はたまた、私自身が源氏物語に登場するどの女人に該当するタイプか…。
なので、ちょっと一瞬考えて、
二人の姫君の名前を挙げさせていただきました。
一人目は、朧月夜の君
これはもう…これを口にして、性格が悪いと言われて構わない(笑)。
でも、正直、朧月夜に憧れない女はこの世に存在しないと私は思います。
光源氏の腹違いの兄にあたる天皇の妻で、美貌と地位と権力総てを手にし、絶世の美男子たる、光源氏をも弄び、その関係が天皇にバレたとて、朧月夜自身は無罪放免。
光源氏だけ!!が、須磨に流される…という、奔放さを極めると共に、狡猾さを極めた、“女”という生き物のハイエンド…が、まさに、朧月夜。
二人目は、朝顔の君。
朝顔の君は、光源氏の従兄弟で桃園宮の娘。
10代の頃から光源氏と相思相愛ではありましたが、源氏物語に登場する(光源氏に求愛された)姫君の中で、唯一プラトニックを貫き、自身は現代でいうバリキャリ且つ、働く女性のハイエンドである斎王を勤めた女人です。
朝顔の君を私が好みに選んだことは、もしかしたら意外かもしれませんが、
いや、冷静に考えて、相手は光源氏ですよ(笑)?
ましてや、従兄弟で子供の頃からその(光源氏)の素行や、人となりを知り尽くしていて、互いに相思相愛…とはいえ、相手は、絶世の美男子で、クズ並の遊び人です(笑)。
今でいうところの、「彼女いないんだよね。」と言われて、付き合ってみたら、確かに“彼女”はいなかったけど、“嫁”はいた!!…みたいなタイプの男ですよ(笑)?
側室ならまだしも、一声かけたら、当たり前に股開く女がゴマンといるような男に、自己防衛反応が働かない方が私は不思議だし、
あと…そんな(光源氏の)周囲にいる女たちと同じ土俵に乗りたくない、“同じ”と思われ、他の女たちと十把一絡げにされたくはない…という気持ちも、プライドもとても共感できます(笑)。
一度、身体の関係を持ってしまったら、他の女人たちと同じ扱いを受ける…だろうことが、わかりきった話なのだとしたら、
好きだからこそ、意地でプラトニックを貫く。
光源氏の“女”になれた女人は数多いても、光源氏の“友人”になれた女人は、朝顔の君が唯一無二。
また、プライドを持って生涯独身を貫きながら、働く女性のハイエンドである斎王にまで登り詰めた。
(斎王については諸説あるので省きますが。)
それが、朝顔の君が目指した“特別”であって、聡明さと冷静さの賜物だと、私は感じます。
いや…と、いいますか…
光源氏のような男性が実際に身近にいたら、大抵の女性は沼るに決まっていると思うんです。
天皇の息子(次男坊)という地位はおいて置くにせよ、万人の女性に“モテる男性”にはちゃんと理由があって、見てくれの好みはあれど、とにかく一緒にいて楽しく、コミュニケーション能力が高い、気遣いがある、優しい、総じて、賢い…
“賢さ”は、平安時代なら、和歌の巧みさであったり…etc
それは、女性も然りですが、“モテる”って、兎に角、明確な理由がある。
故に、私が光源氏の立場だったとしたら、朝顔の君には、より一層、一本取られた感…が半端ない…と感じます。
好きだけど、好きな相手だからこそ、その相手を許すだけではなく、物申したいことも沢山ある…けど、口を塞いだまま、自身は別の方向性で努めて、相手(好きな男性)以上に、社会的にエリート街道を駆け抜け、高みの見物を極める…。
朝顔の君、凛々しい…!!
とはいえ、逆に、可愛げないな…とも感じるかもしれませんが(笑)。
あと、これはあくまで私が源氏物語を初めて読んだ時の感想ですが、
紫式部って、朝顔の君だろうな…と、ふと感じた瞬間がありました。
朝顔の君って、源氏物語っていう物語の中の登場人物としての女人の中でもやはり“特別”で、作者のリスペクトをも感じます。
紫式部が藤原道長のなんであったのか、は、定かではありませんが、
式部が道長に淡い恋、異性としての尊敬の念を抱いていたのなら、女なら、いかにしてその男の“特別”になるか…?
を、やはり、考えるだろうな…と、私は思うのです。
好きな男性の正妻以上に、如何にしてその男性の印象に残る女性になるか…
って、ある意味、女としての腕の見せどころ…だと思います。
いや…結局のところ、女としてなら、正妻になれていない時点で、正妻には勝てないんですよ。
源氏物語の中でも、結局のところ、紫の上が女としてなら最高峰。
どんなに耐え忍ぶ女やっていても、耐え忍ぶだけ!!だとしても、“光源氏の女”としてなら、紫の上が最高峰です。
…でも、女として勝者になれずとも、“人として”の【特別】ならあり得る。
と、どこか紫式部自身が思うところがあったのかな?
等を想像するとなんか心が躍ります。
そして。
若かりし頃から、私の人生のバイブルです。
源氏物語。
…いや、私自身は、そんな深い意味はないですが(笑)。
余談が長くなってしまいましたが…
次に逢瀬がかないますのは、明日。
昼下がりの鶯谷の空の下、お待ち申し上げておりますね。
あざみ
